コンゴ民主共和国東部ゴマでの反政府武装組織「3月23日運動(M23)」とコンゴ軍などとの戦闘をめぐり、国連のデュジャリック報道官は1月31日、少なくとも700人が死亡したと発表した。世界保健機関(WHO)や同国政府の共同調査で、26~30日の合計という。
デュジャリック氏は、負傷者は2800人にのぼるとし、「さらに情報が入れば(死者や負傷者の)数字は増加すると予想される」と説明。戦闘のなかで、M23による「処刑」がなされ、「市民の強制徴兵や強制労働もある」と述べた。
性暴力のリスクも急速に高まっており、コンゴ軍側による被害も調査されているという。ラクロワ事務次長(平和活動担当)は「ゴマでは現在も散発的に銃撃戦が起き、緊張状態が続いている」と語り、M23がゴマから南方の都市にも急速に進軍している、と付け加えた。
国連や欧米は、ルワンダ軍がM23を支援していると指摘し、非難している。そのうえで、コンゴとルワンダの両国に対話を求めているが、両国が互いに激しく非難する状態が続いている。